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斜陽の会

JARLから事業報告が公表されました。その中に年齢層別の会員構成グラフがあります。

現在の会員数は、全体で約6万6,000名だそうです。先日の記事にも掲載しましたが、アマチュア無線局は約43万4,000局ですから、単純計算でJARLへの加入比率は、約15%ということになります。
JARL会員構成グラフを見ると、その形は誰もが異様?に感じると思います。このままではいつか(いずれ近いうち?)誰もいなくなってしまう...???そんな危惧を抱くグラフです。

参考までに、現在の日本の人口ピラミッド(総務省統計局より)を見てみました。いわゆる「団塊の世代」の方達をピークとする部分は同じ傾向が見られます。ただ、人口ピラミッドの方は39~42歳を中心とする「第2次ベビーブーム」のピークが見られます。その後の減少傾向は前述のグラフと同じです。
これから迎える「超・高齢化社会」と「少子化社会」は、間違いなく目の前に現れていることを訴えています。

話を本題のアマチュア無線に戻します。ここからは、個人的な推察、仮説になります。
アマチュア無線局数のピークは1995年、約23年前です。
(1)ひょっとして、その頃の無線局、JARL会員の年齢構成は人口ピラミッドに近い「2つのピーク」傾向があったのでは?
(2)その後、年齢層の低い2つ目のピークが減少(消滅)し、年齢の高い層だけ残った。
(3)若い層の減少(消滅)後は、次の世代以降にも趣味として興味を持たれることはなく、新たに無線局の開局、JARLへの入会も増加することはなくなった。
※少ないデータからの個人的な考察ですので、くれぐれも信じ込まないでください。

映画「君の名は。」に、過去に「無線部の部室」だったと思われるシーンが描かれています。昔は高校生部員が運用していたであろう無線機(TS-520)が、今は誰も使わないまま残っていて......そんな1カットでした。

いずれにしても、アマチュア無線は「一人では楽しめない」趣味ですから、無線局の減少は「楽しみの縮小」に直結します。
明確な正しい原因がわかれば、その対応もできるのでしょうが、一つだけではなく、複数の難しい問題も絡んでいると思います。
これからも長く続いて欲しい「楽しみ」であることを願っているのですが...自分が何をすれば良いのか?何ができるのか?もう少し考えてみます。

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