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USBシリアル変換をもう一つ作製しました。

先日作製したものは、東京の JK1BGV 運用環境で使用することにし、そちらに持っていきました。
あらためて作製しようと思い、今回はまた別のキットを秋月電子で購入してきました。
FT-232RQ USB シリアル変換モジュール】です。

FTDI社のものですから、前回と同様に、
RTS#のロジックを反転させ、出力にはフォトカプラを介して無線機のキー入力に接続しました。

今回はケースに入れず、ユニバーサル基板を3枚組み合わせて簡易に組み立てました。

穴あけの必要なく、簡単に使用できます。
こちらも手のひらサイズで、コンパクトにできあがりました。

コンテストでは、CTESTWINを愛用させていただいています。
PCの操作でCW送信する時、PCからの出力インタフェースには主に「WinKeyer」を使っています。あとは、このところ使っていないのですが、かなり以前に製作したUSBシリアル変換装置を接続したり、ちょっとイリーガル?かもしれませんが、SCU-17のPTT出力を利用して無線機のキー入力に接続していました。

特に必要に迫られたわけではないのですが、自作のシリアル変換装置をもう少し小さくしてみようと思い、今回新しいものを作製することにしました。
使用したものは、秋月電子の「FT231X USBシリアル変換モジュール」です。特にこの部品にこだわったわけではないのですが、お店に行って陳列されていたものの中から選びました。
要は、、、DTRかRTS端子さえ使えれば良いだけなのですが、、、
まずはブレッドボードで試作します。以前製作した時もそうでしたが、思ったとおり、DTR#、RTS#と説明書にも書かれてますので、この出力を反転させる必要があります。
反転方法は、ネットで検索していくつかのH.Pを参考にさせていただきましたので、ここでは割愛させていただきます。

この後、2SC1815を使った「オープンコレクタ回路」を介して無線機にのキー入力に接続すれば良いはずだったのですが、、、
PCから送信操作をすると、一瞬CW出力されるのですが、なぜか?ON状態が保持されてしまい、送信状態が継続されてしまいます。複雑な回路ではありませんので回路接続を見直しても間違いはなく、なんど試しても同じ状態です。
これで無線機が故障しては、元も子もなくなります。方法を変えて、フォトカプラで接続したところ全く問題なく正常に動作します。もう少し原因を追究したいところですが、また別の機会にすることとして、今回はこちらのフォトカプラ接続方法を採用することにします。あとはケースに入れれば完成ですが、手元に小さいサイズのアルミケースがありましたので、これにセットすることにします。ユニバーサル基板をケースに合わせて裁断し、部品を搭載しました。mini-USB端子が見えるよう穴を開け、3.5mmのキージャックをつけました。

以前のものと比べるとはるかに小さく、手のひらサイズでとてもコンパクトです。やはりアルミケースに入れると、なんとなく製品のように見えます。

久しぶりの電子工作でしたが、とにかく手元が見えず苦労しました。やはり相当に老眼が進んでいます。残念ですが、、、小さいものにこだわらず、これからはもっと大きくても楽に製作できることを想定して計画したほうがよさそうです。

固定運用のときは、主にリグのキーヤー機能を使っています。
以前は、Winkeyerを使っていたのですが、年が明けて突然不調?になり、せっかく備わっている機能を使わないのももったいないので活用することにしました。

CW運用は、基本的にはパドルでの手打ちなのですが、記念局や移動局のコールでパイル状態になっているとき、何度も自局コールサインを打鍵するのも疲れる?ので、キーヤーのメモリ機能を使います。

以前、IC-7100用の外部KEYPADを作成し、けっこう便利だったことを思い出し、TS-890用にも同様のものを作ることにしました。
※ちなみにこの外部KEYPADは、JK1BGVの運用で使用しています。

まずは、説明書を見て可否を確認したのですが見つからず、解説書のほうでその回路図を確認することができました。
IC-7100ではLANケーブル/端子で接続しましたが、TS-890は3.5mmのステレオコードで接続するようです。それも、L/R端子でCH1~4と、CH5~8を使い分けています。
これまでの自身の運用スタイルでは、まず8CHのメモリを使いことはありませんでした。前述のように、自局コールサインを送信するだけなので、本当なら1CHだけでも良いのですが...でも、せっかくですから4CHだけは実装することにしました。

IC-7100のときと同様に、ユニバーサル基板を3枚、タクトスイッチを4つ使用します。ここで名案?が浮かび、ステレオ端子のL/RをSWで切り替えれば、CH1~4とCH5~8を使い分けられることに気がつきました。回路図を見ればわかるとおり、CHの識別の抵抗値はそれぞれ同じですので。

3.5mmのジャックは、秋月のDIP化キットを使いました。
複雑な回路ではありませんし、ケーシングもありません。簡単な半田付けだけの作業なのですが...寄る年波の老眼の影響で、手元がはっきり見えません。

DSC_0214

なんとかイメージした形で完成することができましたが、いやはや精神的にも限界を感じさせてくれる工作となりました。

とは言え、やはり自作のものは何物にも替えがたい愛着がありますから、これからもCW運用が続く限りは使っていきたいと思います。

真空管をいただきました。
倉敷CW同好会メンバの【JI4DPE】局から、開局50年の記念にいただきました。

開局時に使用した無線機は「FT-401S」でした。
電話級のライセンスでしたから、出力は10Wでした。
終段に、この「6JS6A」が一本取り付けられていました。

無線機には、増設用にもう一本取り付けられるようになっていましたが、
この無線機はこのままの状態で、10Wのまま使っていました。
※と言うか、その後に電信級を取得しましたが、当時は出力制限は10Wのままだったと思います。
今では手元に残っていませんが、当時を思い出しながらいただいた真空管を眺めています。

もう半世紀前なんですね。
たった一本の真空管から、ものすごい放熱量でした。
無線機の筐体の上蓋を外し、団扇の手動ファン?で風を送っていたことを記憶しています。

なんだかんだで、それから長く続いている趣味になりました。
この後、何年続けられるか???
とにかく、続けられる限りは楽しませてもらいたいと思っています。