電波の速度は秒速約30万Kmです。これは、アマチュア無線の試験にも出ますし、運用しているみなさんには当然の常識となっていると思います。この速度を時速に換算すると「10億8千万km」ということになります。この数字を聞くと、逆にいったい何のことなのか?意味不明の値に思えてきます。
今週、山梨の河口湖に出かけました。梅雨の中休みの天気に恵まれて、雲はかかっていたものの富士山を綺麗に眺めることができました。雲がなければ絶景だったかもしれませんが、逆に雲がかかっていると山の 高さを感じることができます。
東京への帰り道、時間も早かったので「山梨県立リニア見学センター」に寄ってみました。訪れるのは初めてです。
センターの中では、リニア新幹線に関するいろいろなものが展示されています。まだ実験中ですが、それでも展示物を眺めていると実用化された実物を見ているようで、なんとなく気分も高揚してきます。
建物の2階、3階には展望フロアもあり実験走行中の試験車両を見ることができます。この日は、晴天にも恵まれた?せいか、何度となく試験車両が右に左に往復していました。
センターの前を通り過ぎるときは、時速が500kmを超えています。ものすごいスピードです。写真をとっても、早すぎて一瞬の画像しか残すことができません。
動画に切り替えてみたものの、わずかに映像が記録できるだけでした。
音もかなり大きな轟音が過ぎ去っていきます。リニアですから浮上して走行しているはずなので、車輪の音ではなく車両が風をきる音なのでしょうか?このあたりは、私も詳しく理解できていません。
ただ、時速500kmの世界を間近で見ると、とにかくそのスピード、迫力に圧倒されました。実際の運行が開始されて、はたして乗ることがあるか?(健在で過ごしているか?)少し疑問を感じながらセンターを後にしました。
話は突然変わります。冒頭に書いた電波の時速:10億8千万kmを改めて聞くと、いくら論理で説明されても理解を超えた数字に思えます。
時速500kmには驚くのですが、あまりに超越した数字には驚きを超えて常識に近いものを感じてしまします。