昨年、JK1BGVのサイトで安定化電源【GZV4000】の電源SWを取り替えた記事を掲載しました。予備として保管していたのですが、JA4TUJの固定運用環境に持ってきて使用してみることにしました。
この製品は、電源ONと同時にファンが常時回転するタイプです。個人的な感覚なのでしょうが、この常時回転のファンが気になって、特にCW運用時に微弱信号を聞こうと耳を集中させるときなど、気になって仕方ありませんでした。そのため無線機から可能な限り遠ざけて使用していたのですが、それでも気になる時があり、あまり使わなくなっています。
ファンの問題かと思い、電源SWを交換したことだし、この際ファンも静音タイプに交換しようかと思い、再びケースを外して中を確認することにしました。
ケースのネジを外し、ファンの結線を確認すると、8cm規格のファンがピンソケットで接続されているだけでした。これなら、一般的な静音ファンに取り替えられそうです。
ここで、ちなみにケースを外した状態で起動させたらどのくらいの騒音?なのか、と思い実際に測定してみることにしました。
外ケース無しの状態で電源を入れると、以外と静かです。ほとんどファンの回転音が聞こえません。スマホのアプリで測定すると平均で27.1dB、Max.34.5dBと表示されます。ケースを装着して測定すると、平均で32.4dB、Max.42.4dBでした。
いずれも、一般的には静かな環境状態と認識される音量ですので、ある意味では改善の必要の無い優秀な製品だと言えます。
ただ、ファンの回転有無の差が27dBですので、電源を入れて急にこの音量になるこの相対差が実際にはストレスに感じているようです。
また、ケースの装着有無で5dBの相対差がありますから、この音量もけっこう気になるところです。
ケースには外気取り込み用の穴が左右に空けられていますが、櫛状の細い穴ですから、ここを通って中のファンに吸い込まれる時に音量が増幅されるようです。
電源を扱う製品ですから、機器の動作条件を変えるような改造は、いくら個人責任とはいえ安易に変更するのは問題だと考え直し、結局、今回はファンの交換は断念しました。代わりにと言うのも語弊がありますが、中に温度測定センサを取り付けて、使用時にどのような温度変化があるのか、しばらく使いながら様子を見ることにしました。